「少しでも収納の場所を増やしたい」そんなときに便利なものが床下収納です。床下収納があると狭い土地を有効活用できて便利な点がありますが、よく考えて作らないと後悔することになります。注文住宅を建ててから後悔しないように、メリットとデメリットを知っておきましょう。

●床下収納の種類

床下収納には、フタのタイプが2種類、収納スペースのタイプが2種類あります。

フタは取り外しが可能なものと、扉タイプのものがあります。取り外し可能なものは、フタを置くためのスペースを確保する必要があります。

収納スペースには、固定収納とスライド収納があります。固定収納に比べてスライド収納の方が設置費用が高額です。

●床下収納のメリット

・居住スペースを削る必要がない

一般的な収納は、収納スペース確保のために居住スペースを削らなければなりません。収納場所が広いほど、居住スペースが削られて狭くなってしまいます。

床下収納は普段使わないスペースを利用したものなので、居住スペースを削ることがありません。

・人目に触れない

一般的な収納は目線の高さにあるため、どうしても人目に触れてしまいます。一方、床下収納なら足元なので目に触れにくいです。

・家の点検口にできる

注文住宅を建てた後には、定期的に床下の点検が必要です。床下収納はフタと収納庫本体を取り外せば、そこを点検口にして床下の点検が可能です。

●デメリット

・床に段差ができてしまう

フタや枠に金属を使うため、わずかですが段差ができてしまいます。車椅子を使っている場合は、わずかな段差でも通りにくく感じるかもしれません。

高齢者はわずかな段差でもつまずいてしまう恐れがあるので注意が必要です。

・取り出しにくい

収納したものの出し入れのためにかがまなければならず、出し入れに不便を感じるかもしれません。特に深さがあるタイプの収納だと奥の方のものの出し入れをやりにくくなってしまいます。しかし、この問題は取り外し可能な収納庫を使えば解決できます。