デッドスペースになりがちな場所が屋根裏です。最上階の天井と屋根の間の空間が屋根裏で、このスペースは収納場所として有効活用できます。
しかし、収納場所として利用するためには注意したいことがあります。注文住宅を建ててから「失敗した」とならないために、注意点を確認しておきましょう。
●屋根裏収納の魅力
屋根裏収納は、ひな人形やスノーボードなど季節のものを収納するのに便利な場所です。屋根裏を収納場所として活用できれば、居住空間がすっきりと片付きます。
また、子どもの遊び場としても活用できます。
●注意点
・法律を確認する
屋根裏に関しては建築関連法令で定められています。
天井高が1.4mを超えてしまうと「階」として判断されます。「階」として判断されると固定資産税や保険料が高くなってしまうので気をつけましょう。
また、床面積に関しても定められていて、屋根裏の広さは下の階の2分の1以下でなければなりません。2階建てなら2階の床面積の2分の1、3階建てなら3階の床面積の2分の1です。
そして、屋根裏への昇降方法も法律で定められていて、昇降は折り畳み式か取り外し可能なはしごとなっています。固定されている階段では屋根裏部屋として認められないのです。
・断熱材の使用
収納するものによって変わってきますが、熱に弱いものを収納するなら断熱材を入れる必要があります。断熱材なしだと屋根裏収納が高温になり、収納しているものへのダメージが気になります。暑さに弱いものを収納する場合は、使用する断熱材や工法に注意をしましょう。
・換気
屋根に強い日差し当たると屋根裏収納に熱がこもってしまいます。窓があればこもった熱を外に出すことができ、新鮮な空気を取り入れることもできます。
光や熱の入り込みを防ぐために複層ガラスを使用することをおすすめします。
屋根裏収納を設置できない場合もあるので、屋根裏を収納場所として活用することを考えているなら、注文住宅を建てる際に設計会社などとよく相談してください。